第1回 体験設計認証(CXD)事例

「優れた体験を提供する製品・システム・サービス等の開発・運営に関わる中小企業の連携事業成果を認証し、広く社会に知らしめる制度」として設立された体験設計認証(CXD)の事例を発表いたします。
多くの申請事例を対象に厳正な審査を行った結果、下記の事例が認証されました。

体験テーマ設計部門

iLUTon(イルトン)

株式会社イージーディフェンス

PC の情報セキュリティを、近距離電波通信を利用して守るシステム。
管理者によって割り当てられたIDカードとPC のUSBに接続されたアンテナとPCアプリにより構成されている。
ユーザーの何気ないPC からの離席で自動ログアウトし、着席で自動ログインできる。また、ログイン情報とキーボードマウスの情報から、PC 使用状態のログを取得できることで、勤怠管理に役立つ。

認証理由

セキュリティとユーザビリティというトレードオフにある関係において、セキュリティを担保しつつユーザーにも使いやすい手段を提供し、勤怠管理など展開にも期待ができる。

体験テーマ設計部門

DripNavi(ドリップナビ)

株式会社トライテック

看護師の輸液作業を効率よく行い、スマートに管理する自然滴下輸液管理システム。
投与時間と投与量を感覚的なクレンメ操作で精度のある設定を誰でも可能にする。また、スマートフォンの導入やナースステーションの一元管理を可能にするIoTシステムである。

認証理由

看護師の潜在ニーズに応える安心・安全の確保、作業効率化にも繋がる。

体験テーマ設計部門

虹色伝言板

ITbook テクノロジー株式会社

屋外野ざらしが可能な、超高輝度で装置を連結して文字数を増設できる。
クラウドと連携して、あらゆるメッセージを7色で表示できる、屋外用文字表示器。

認証理由

知りたい情報を非常に簡便な方法で表示できるようにし、表示の自由度や拡張性などのユーザーのさまざまな要求に対応できる。

体験テーマ設計部門

みまわり伝書鳩

ITbook テクノロジー株式会社

通信回線(専用インターネット回線や専用携帯通信網)、各種測定器(センサー端末)とホスティングサービス(情報管理サーバー)がセットになった“遠隔監視制御システム”。
センサー端末で取得した各種計測データは専用回線を通じ情報管理サーバに送信され、データ蓄積されます利用者はご自身の携帯電話、スマートフォン、パソコンから必要なときにいつでも情報を見ることができる。

認証理由

活用範囲の広い環境データを得ることが出来、安心・安全に繋がる体験を提供する。

体験プロセス設計部門

KAIBER

株式会社ディープインサイト

IoTやロボットなどのエッジコンピューティングでのAI(人工知能)化を促進するためのシステム。
ホスト側でディープラーニングデータを作成し、クライアント側でAIを活用する。教師データの作成と学習データの検証を容易にできるアプリケーションGUIとなっている。

認証理由

使いやすいディープラーニングのGUIを備え、AI 関連技術の組み込み機器への搭載をしやすくし、AIシステムを活用する。

体験プロセス設計部門

金剛黒体

ダイナコムウェア株式会社

文字の幅が広く、重心が安定している。柔らかな曲線は、十分なカバー力を表しており、また、シンメトリーの美しさが細部を修飾している。
同時に、液晶における表示ニーズにも対応しており、フォントの中心の空間が適切で、最高の視認性、閲覧性を有する、中性的で洗練された新時代のゴシック体である。

認証理由

電子媒体に広く展開できるフォントの優れた視認性と読み心地を備えており、統一されたデザインで多言語対応されている。

体験プロセス設計部門

Storyboard

Crank Software 社 
推薦者: 株式会社東光高岳

組込みシステム向けのユーザーインターフェイスを開発するツール。
ユーザインタフェースをデザインする開発環境Storyboard Designerとターゲットでの実行環境Storyboard Engineで構成されている。

認証理由

GUI開発においてデザイナーと設計者のとの共創の効率化を格段に高めるだけでなく、関係者やユーザーの評価も簡単に検証できる支援ツールである。

体験プロセス設計部門

HOTMOCK

株式会社ホロンクリエイト

コンピュータ組込み機器の開発において、ユーザー体験を開発の上流工程で、素早く制作するための電子キット。
回路設計技術やプログラムスキルを必要とせずに制作できるうえ、操作ログの取得によるビジュアルな評価を可能にしている。

認証理由

幅広いユーザーを対象に、組み込み機器における新たな体験を素早く簡単にプロトタイピングできるだけでなく、評価もできる支援ツールである。

体験プロセス設計部門

Live Location System

株式会社ソーシャルエリアネットワークス

低出力通信LoRaの電波帯を使用して、リアルタイムに人の位置情報をサーバーの送ることのできるシステム。
「者のインターネット」を実現するため、GPS技術を人が身に着けられるカードに搭載したIoTシステムである。

認証理由

さまざまなIoTの新たな体験が想定でき、新たな通信を使用した位置情報による共創を推進できるプラットフォームである。

体験設計インフラ部門

PROFESSIONAL ENGLISH FOR NURSING

アラヤ株式会社

全5シリーズからなる看護専門職につく人のための英語教材で、教科書とそれに連動したE-Learningシステムがセットとなっている。看護師が病院内で遭遇する場面を設定し、実践的かつ応用性の高い会話が習得でき、授業でのロールプレイが自然に行える。
また、多様な文化的背景をもつ患者の医療場面で役立つ表現や、日本の看護・医療を説明する表現を学習することができる。

認証理由

クライアントとビジョンを共有し、利用状況や要求データにもとづいた検証プロセスを繰り返し、教育環境の向上にも寄与する。