第2回 体験設計認証(CXD)事例

「優れた体験を提供する製品・システム・サービス等の開発・運営に関わる中小企業の連携事業成果を認証し、広く社会に知らしめる制度」として設立された体験設計認証(CXD)の事例を発表いたします。
多くの申請事例を対象に厳正な審査を行った結果、下記の事例が認証されました。

以下、順不同。

体験テーマ設計部門

AIREHA(エアレハ)

株式会社エルエ-ピー

Rehandsは拘縮した手にエァ動力を搭載した手袋を装着することで、空気の柔らかな力でリハビリを行う。楽しいリハビリブログらが各種用意されている。また、健全な手の動きを読み取り、これと同じ宇垣をさせることで、脳への刺激を促進するシステムも組み込まれている。
RelegsとRewristはRehansと同じエァ動力を使用し、足首と手首の拘縮を改善させる動きを行う。
Relegsは患者が椅子に腰かけたまま自分の片手でセットできる。
Rewristは膝の上にのせ乗せて、自分でセットできる。拘縮した開きにくい手でも掴めるようなグリップで、左右セッティングができる。

認証理由

貴社のリハビリロボット「AIREHA(エアレハ)」は、従来の苦しいリハビリテーションを、患者にとって楽しく、さらには嬉しいリハビリ体験に変えた、体験設計において優れた事例として認証いたします。

体験プロセス設計部門

Footfix

株式会社 足道

Footfixは足のバイオメカニックスの考え方に則って生まれた足整療法を実現するために開発されたシステムです。人それぞれの骨格や筋肉による歩き方から生まれる足のオーバープロネイションによる様々な障害を補正し、改善するものです。
足整療法では患者の歩き方と足の計測を行い、症状に合った足整板(インソールではない)を作成し、日常履いている靴の内部に設置することで、歩き方や姿勢の改善し、足や膝、腰、肩などの痛みを軽減し、健康な運動体質へと導きます。
足整板はFootfix Baseを患者のサイズに合わせて、Footfix orthoproで加工して、オリジナルのものを作り、患者の靴へ施術者が貼り込みます。

認証理由

貴社の足整療法システム「Footfix」は、足整療法のコミュニティ形成や、誰でも作れる整形機ならびに貼り方ノウハウを広く提供する、優れた体験設計プロセス事例として認証いたします。

体験プロセス設計部門

温調みつばち

ITbookテクノロジー株式会社

温調みつばちは、施設園芸の生産者を対象にした、ハウスの各種設備を自動的に制御し、栽培品目である花き・野菜の成長に好適な環境を作り出す統合環境制御機です。
農業というと収穫量の向上に目が向けられがちですが、生産者の話しに耳を傾けるとそれ以外にも様々な困りごとを聞くことができました。生産者の困りごとに対し最新のIoTテクノロジーを用いてバックアップするという着想から生まれた環境制御機が温調みつばちです。
当社に農業のノウハウは全くありませんが、胡蝶蘭栽培の先駆者と言われている埼玉県川越市にある森田洋蘭園様に、製品開発の設計段階で生産者目線のシステム設計をお手伝い頂きました。生産者目線で製品を作るという話題が、生産者組合にも波及し、様々な農家からの実体験を広くの抽出し開発することができました。
そして、「生産者のわがままめいっぱい詰め込みました」というキャッチコピーをプレゼントしていただき製品化いたしました。

認証理由

貴社のハウス農法IoTシステム「温調みつばち」は、ユーザーとの共創の体験設計を通して、我がままを含めて期待することを実現するだけでなく、これまでの農業の生活様式を変える経験を提供できた、体験設計において優れたプロセス事例として認証いたします。

体験設計インフラ部門

bambiD

株式会社バンビ

bambiDはヒトとモノ、モノとモノのIDを連携統合をすることで、これらの管理を容易にするソリューションです。モノの中でもGPSやビーコンを使用した位置情報システムとの連携を行い、ヒトの位置情報をバッテリーの制限なく、行うことが特徴です。
IDの連携統合はbambiD Link、リアルタイム位置情報システムについてはbambiD Viewerがあり、これらは屋内用Insideと屋外用Outsideがある。

認証理由

貴社のID統合位置情報管理システム「bambiD」は、B toB(to C)におけるパートナーとの協創の大きな可能性があり、体験設計協創ソリューションプラットフォームとして、さまざまな経験価値の向上に寄与できる優れた体験設計支援ツールの事例であることを認証いたします。

体験設計インフラ部門

EMQuest VA

ユークエスト株式会社

機器の振動周波数を解析することで、アンバランス、ガタ、基礎不良、転がり軸受損傷などの機器異常が発生しているかを、判定することができます。振動計測を行いリアルタイムに異常診断を実施する必要はないが、劣化状況を把握し予防保全を行いたいお客様向けの装置です。
アナログ・デバイセズ社の加速度センサによって取得した加速度情報をFFT解析で周波数特性を取得してグラフ化します。
特定の周波数の振幅が正常値を超えると警報を発報することができます。
当社EcoQuest製品との組合わせて920MHz帯特小無線を使って設置工事なしで外部に通知できます。また、UMsQuest-920GWでNTTDoCoMoの回線を介してクラウドサーバや、遠隔システムに通知できます。
内蔵のSDカードで異常発生前後の振動状態を保存できます。

認証理由

貴社の振動解析装置「EMQuest VA」は、振動解析結果の視覚化を活用し、さまざまな用途で多くのユーザーの新たな体験提供の可能性を拡げ、振動解析装置が作り出す未来の体験設計において優れた支援ツールの事例として認証いたします。


体験設計認証登録規定